イオン化(電離)とは、原子や分子から電子を取り去るなどして、電気を帯びたイオンにすることです。プラズマでは加速された電子が気体分子にぶつかって電離させ、アルゴンでは約15.8eVが必要です。製造用のプラズマの電離度は1%程度以下で、少ないイオンが方向性のある加工を、多いラジカルが化学反応を担います。
目次7項目
- 定義・解説
- 図解
- よくある質問
- 設備の製造メーカー
- 関連用語
- 比較・違いを学ぶ
- 出典・参考資料
定義・解説
イオン化(電離)とは、原子や分子から電子を取り去って(または電子を付け加えて)、電気を帯びたイオンにすることです。半導体の製造では、プラズマを作るとき、イオン注入でドーパントのイオンを作るとき、質量分析で物質を調べるときなど、多くの場面の出発点になっています。
プラズマの中では、電界で加速された電子が気体の分子にぶつかり、そのエネルギーで分子から電子をはじき出す「電子衝突電離」が主な仕組みです。電子を1個取り去るのに必要なエネルギー(イオン化エネルギー)は、アルゴンで約15.8eV、窒素で約15.6eV、酸素分子で約12.1eV、ヘリウムで約24.6eVと気体によって違い、ヘリウムのように値の大きい気体は放電しにくくなります。
半導体の製造で使うプラズマでは、イオン化している粒子の割合(電離度)は全体のごく一部で、容量結合型(CCP)で10⁻⁶〜10⁻⁴程度、誘導結合型(ICP)などの高密度プラズマでも1%程度以下です。大部分は電気的に中性の分子とラジカルのままで、少ないイオンが電界で加速されて方向性のある加工を、多いラジカルが化学反応を担います。イオン注入装置のイオン源や、SIMSなどの分析装置でも、どれだけ効率よく目的の物質をイオン化できるかが性能を左右します。
図解
大部分の粒子は中性のまま。少ないイオンが方向性のある加工を担う。よくある質問(FAQ)
イオン化エネルギーとは何ですか?
原子や分子から電子を1個取り去るのに必要な最小のエネルギーです。アルゴンで約15.8eV、酸素分子で約12.1eV、ヘリウムで約24.6eVなど、物質によって違います。値が小さい気体ほどイオンになりやすく、放電を始めやすくなります。
プラズマの中はすべてイオンになっているのですか?
なっていません。半導体の製造で使うプラズマでは、イオンになっている粒子の割合は1%程度以下で、大部分は中性の分子やラジカルです。それでもイオンは電界で加速されてウェハに垂直に当たるため、方向性のあるエッチングに大きな役割を果たします。
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