事業・サプライチェーン
半導体の需給計画(SCM)
最終更新:2026-09-28
この職種は何をするのか
半導体の需給計画(SCM)担当は、顧客からの需要と工場の生産能力を突き合わせ、いつ、どれだけのウェハを投入し、いつ出荷するかを計画する職種です。半導体はウェハの投入から出荷まで数か月かかり、前工程・後工程・テストが別々の工場や国にまたがることも多いため、長い時間軸で需要を読む必要があります。需要の読み違いは、欠品か過剰在庫のどちらかにつながります。
仕事内容
需要予測
営業からの受注見込み、顧客の生産計画、市場動向から、製品ごとの需要を予測します。半導体特有の市況サイクルも織り込みます。
生産計画の立案
工場の生産能力と工程のリードタイムから、ウェハの投入計画を立てます。ファウンドリやOSATに委託している場合は、その枠の確保も含みます。
前工程・後工程・テストの連携
前工程のウェハ、後工程の組立、テストの工程がそれぞれ別の拠点にあるため、それらの間の在庫と輸送を調整し、全体として出荷日に間に合わせます。
在庫の最適化
ウェハの段階で持つか、チップの段階で持つか、製品の段階で持つかで、在庫の柔軟性とコストが変わります。欠品リスクと在庫コストのバランスを設計します。
担当する工程・装置
必要になる知識・用語
主な企業
関連する技術比較
よくある質問
生産管理との違いは?
生産管理は工場の中でロットをどう流すかを管理し、需給計画は複数の工場と顧客をまたいで、何をいつどれだけ作るかを決めます。需給計画が決めた投入計画を、生産管理が工場内で実行する関係です。
2021年の半導体不足で注目されたのはなぜですか?
車載向けを中心に需要の読み違いと生産能力の不足が重なり、自動車の生産が止まる事態になったためです。長いリードタイムを前提にした需給計画の重要性が、半導体メーカーだけでなくユーザー企業にも認識されました。
どんなスキルが必要ですか?
表計算や計画システムを使った数値の扱い、需要予測の統計、そして営業・工場・顧客の間を調整するコミュニケーション力です。製造工程の流れを理解していると計画の精度が上がります。