ファブ運営・インフラ
生産管理(半導体工場)
最終更新:2026-09-21
この職種は何をするのか
半導体工場の生産管理は、何百もの工程を数か月かけて流れるロットの動きを計画し、顧客への納期を守りながら、装置の稼働率と仕掛在庫のバランスを取る職種です。同じ装置を何度も通る「リエントラント」な工程フローや、工程間の待ち時間制限(Q-time)など、他産業にない制約が多いのが半導体の生産管理の特徴です。
仕事内容
投入計画と生産計画
受注と需要予測から、いつどの製品を何枚投入するかを決めます。前工程のサイクルタイムは2〜3か月に及ぶため、需要変動への追随が常に課題です。
ディスパッチと優先順位の管理
装置の前で待っているロットのうち、どれを先に処理するかのルールを設計します。特急ロットと通常ロットの扱い、Q-time制約のある工程の優先度などを調整します。
キャパシティ計画
製品構成の変化に対して、どの工程がボトルネックになるかを予測し、装置の増設や外部委託の判断材料を作ります。
仕掛在庫と納期の管理
ライン内の仕掛を監視し、滞留や遅延を早期に見つけて関係部門と対策します。MESのデータを使った見える化とシミュレーションが主な道具です。
担当する工程・装置
必要になる知識・用語
主な企業
関連する技術比較
よくある質問
他業種の生産管理との違いは?
同じ装置を異なる工程段階のロットが何度も使うため、単純な流れ作業の計画手法が使えません。加えて工程間の待ち時間制限(Q-time)があり、待たせすぎると品質が落ちる点も半導体特有です。
文系でも就けますか?
就けます。生産管理は文系出身者も多い職種です。ただし工程の順序や装置の制約を理解する必要があり、数理最適化やシミュレーションの知識がある人は大きく評価されます。
シリコンサイクルとどう関わりますか?
需要の急増と急減が数年ごとに繰り返されるため、好況期はキャパシティの奪い合い、不況期は在庫と稼働率の調整が主な仕事になります。市況の波をいちばん直接に受ける職種の一つです。