スピンドル(ダイシング・研削)とは

Spindle

最終更新:2026-09-28・ダイシングソー・バックグラインダー|用語集のExcel・PDF版をダウンロード

スピンドル(ダイシング・研削)とは?

スピンドルとは、工具を取り付けて高速回転させる回転主軸で、半導体ではダイシングソーのブレードやバックグラインダーの砥石を回す中核部品です。ダイシングでは毎分3万〜6万回転程度で回し、振れを抑えるため圧縮空気で軸を浮かせるエアスピンドルが使われます。振れや熱変位は、チッピングや厚さのばらつきに直結します。

定義・解説

スピンドルとは、工具やワークを取り付けて高速で回転させる軸(回転主軸)のことです。半導体の製造装置では、ウェハを個片に切り分けるダイシングソーのブレードや、ウェハを薄く削るバックグラインダーの砥石(ホイール)を回すスピンドルが代表的で、加工の精度と品質を左右する中核部品です。

ダイシングソーでは、厚さ数十μmのダイヤモンドブレードを、毎分3万〜6万回転程度の高速で回転させてウェハを切断します。この回転を振れなく安定して保つため、軸を圧縮空気の薄い膜で浮かせて支えるエアベアリング(空気軸受)式のスピンドル(エアスピンドル)が使われます。接触部分が無いため摩擦や発熱が小さく、回転の振れを1μm以下に抑えられます。スピンドルを2本持つデュアルスピンドルの装置では、1本目で溝を入れ、2本目で切り離すステップカットなどを効率よく行えます。バックグラインダーでは、粗研削用と仕上げ研削用の2本のスピンドルで砥石を回し、ウェハを数十μmまで薄くします。

スピンドルの回転の振れや振動、熱による軸の伸びは、切断面の欠け(チッピング)や、切断位置のずれ、研削面の厚さのばらつきに直結します。そのため、冷却水でスピンドルの温度を一定に保ち、回転数や負荷電流を監視して、ブレードの摩耗や異常を検出します。回転軸という意味では、CMP装置の研磨ヘッドや定盤、枚葉洗浄装置のスピンチャックの回転軸もスピンドルと呼ばれます。

よくある質問(FAQ)

ダイシングソーでエアスピンドルが使われるのはなぜですか?▾
軸を圧縮空気の膜で浮かせて支えるため、接触による摩擦や発熱がほとんど無く、毎分数万回転の高速でも回転の振れを1μm以下に抑えられるからです。振れが小さいほど、薄いブレードで細い溝を正確に切れ、チッピングも減らせます。
デュアルスピンドルとは何ですか?▾
1台の装置に2本のスピンドルを持つ構成です。ダイシングでは、1本目のブレードで途中まで溝を入れ、2本目で切り離すステップカットや、2本で同時に切って処理能力を上げる使い方があります。バックグラインダーでは、粗研削と仕上げ研削を2本のスピンドルで分担します。

設備の製造メーカー

DISCO日本

「切る・削る・磨く」技術の世界的リーダー。ダイシングソー、グラインダで市場トップシェアを持ち、超薄ウェーハ加工…

東京精密(Accretech)日本

日本の精密計測・半導体製造装置メーカー。ウェーハプロービングシステムおよびダイシング装置で高い技術力を誇る。

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