SEMICON Japan 2026(12/9〜11)にあわせて、出展企業さまの広告掲載のご相談を受け付けています。SEMICON Japan 2026 広告募集詳しく見る

最終更新 2026-10-28

SEMI E90とは(ウェハの追跡規格)

SEMI E90 (Substrate Tracking)

SEMI E90とは、製造装置の中で、1枚1枚のウェハが今どこにあり、どの処理を受けたかを追跡して、工場のホストに知らせる方法を定めたSEMIの規格です。どのウェハがどの処理室で処理されたかが記録に残るため、不良の原因の特定や、装置が止まったときの正しい復旧に役立ちます。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

SEMI E90とは、製造装置の中で、1枚1枚のウェハが今どこにあり、どの処理を受けたかを追跡(トラッキング)し、工場のホストコンピュータに知らせるための方法を定めたSEMIの規格です。基板の追跡(Substrate Tracking)の規格とも呼ばれます。300mmの工場の自動化のための規格群(GEM300)の1つです。

1台の製造装置の中には、ロードポート、搬送ロボット、ロードロック室、複数の処理室など、ウェハが移動する場所がいくつもあります。SEMI E90では、ウェハが置かれる場所と、ウェハの状態(処理前、処理中、処理済み、異常で処理できなかった、など)を決められた形で定義し、ウェハが移動したり状態が変わったりするたびに、その情報をホストに報告します。

ウェハごとの追跡ができると、どのウェハがどの処理室で処理されたかが記録に残るため、後で不良が見つかったときに原因の装置や処理室を特定しやすくなります(トレーサビリティ)。装置のトラブルで処理が途中で止まったときにも、どのウェハが処理済みでどれが未処理かが分かり、正しく復旧できます。FOUPの単位で管理するSEMI E87と組み合わせて使います。

図解

ロードポート、搬送ロボットとロードロック、処理室、FOUPへの戻しまでのウェハの追跡の流れ

図をタップで2倍に拡大

容器の単位の管理はSEMI E87で行う。

よくある質問(FAQ)

SEMI E90とSEMI E87の違いは何ですか?
SEMI E87は、FOUPなどの容器の単位で、受け入れたキャリアのIDと中のウェハの並びを確かめ、管理する規格です。SEMI E90は、容器から取り出した後の1枚1枚のウェハが、装置の中のどこにあり、どの処理を受けたかを追跡する規格です。両方を組み合わせて使います。
ウェハの追跡はなぜ重要なのですか?
1台の装置に複数の処理室があると、同じロットのウェハでも、どの処理室で処理されたかが違います。後で一部のウェハに不良が見つかったとき、処理室ごとの記録があれば原因の処理室を特定できます。装置の停止からの復旧でも、処理済みと未処理のウェハを正しく区別できます。

設備の製造メーカー

関連する装置カテゴリ

同じトピックの用語

スマートファブ・製造管理・ウェハ搬送・工場自動化 のトピックで関連する用語です。

同じトピックの企業

シンフォニアテクノロジー日本KLA米国ローツェ(RORZE)日本Onto Innovation米国Azenta(旧 Brooks Automation)米国ダイフク日本

比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. SEMI「E09000 - SEMI E90 - Specification for Substrate Tracking」(2026/10/28 確認)