SEMICON Japan 2026(12/9〜11)にあわせて、出展企業さまの広告掲載のご相談を受け付けています。SEMICON Japan 2026 広告募集詳しく見る

最終更新 2026-10-28

SEMI E87とは(キャリア管理規格・CMS)

SEMI E87 (Carrier Management Standard)

SEMI E87(キャリア管理規格)とは、製造装置がウェハの容器(FOUP)をどう受け入れ、確かめ、管理するかを定めたSEMIの規格です。容器のIDと、中のどのスロットにウェハがあるか(スロットマップ)をホストの情報と照合し、間違った容器を処理する事故を防ぎます。300mmの工場の自動化の規格群(GEM300)の1つです。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

SEMI E87とは、ウェハを入れて運ぶ容器(キャリア、300mmの工場ではFOUP)を、製造装置がどのように受け入れ、確かめ、管理するかを定めたSEMIの規格で、キャリア管理規格(CMS:Carrier Management Standard)と呼ばれます。装置と工場のホストコンピュータは、この規格に従って、どの容器を受け取り、中のどのウェハを処理するかをやり取りします。

装置にFOUPが届くと、装置は容器に付いたIDを読み取り、ホストが送ると知らせていた容器と同じかを確かめます(キャリアIDの検証)。次に、ふたを開けて中のどのスロットにウェハが入っているかを調べ(スロットマップ)、ホストの持っている情報と一致するかを確かめます。違っていれば処理を始めず、間違った容器やウェハを処理する事故を防ぎます。これらの状態は、決められた状態の移り変わり(状態モデル)として管理されます。

SEMI E87は、300mmの工場の自動化のために作られた一連の規格(いわゆるGEM300)の1つです。装置の中でのウェハの位置と処理の経歴を追うSEMI E90、処理の仕事の単位を管理するSEMI E40やE94などと組み合わせて使われ、装置の通信の基本であるSECS/GEMの上に成り立っています。

図解

FOUPの到着、キャリアIDの検証、スロットマップの照合、処理の開始までのSEMI E87の流れ

図をタップで2倍に拡大

装置の中のウェハの追跡はSEMI E90で管理する。

よくある質問(FAQ)

スロットマップとは何ですか?
FOUPの中の25段のスロットのうち、どのスロットにウェハが入っているか、入っていないか、2枚重なっていないか、斜めに入っていないかを調べた結果の一覧です。装置がFOUPを開けたときにセンサーで調べ、ホストが持っている情報と照合して、一致したときだけ処理を始めます。
GEM300とは何ですか?
300mmのウェハの工場で、装置と工場のホストコンピュータの通信を標準化するために作られたSEMIの一連の規格の通称です。SECS/GEMを土台に、キャリアの管理(E87)、処理の仕事の管理(E40・E94)、ウェハの追跡(E90)、装置の性能の追跡(E116)などで構成されています。

設備の製造メーカー

関連する装置カテゴリ

同じトピックの用語

スマートファブ・製造管理・ウェハ搬送・工場自動化 のトピックで関連する用語です。

同じトピックの企業

シンフォニアテクノロジー日本KLA米国ローツェ(RORZE)日本Onto Innovation米国Azenta(旧 Brooks Automation)米国ダイフク日本

比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. SEMI「E08700 - SEMI E87 - Specification for Carrier Management (CMS)」(2026/10/28 確認)