デジタル回路設計エンジニア
この職種は何をするのか
デジタル回路設計エンジニアは、CPU・GPU・SoCといったチップの機能を、Verilog や SystemVerilog などのハードウェア記述言語(HDL)でRTLとして書き起こす職種です。書いたRTLを論理合成でゲートに変換し、動作周波数・消費電力・面積(PPA)の目標に収まるまでタイミングを詰めます。最終的な成果物は、ファウンドリへ渡すためのレイアウトデータ(テープアウト)です。
仕事内容
アーキテクチャの具体化とRTL設計
仕様書で決まった機能ブロックを、クロック・データパス・ステートマシンに分解してRTLで記述します。同じ機能でも書き方次第で面積と速度が変わるため、PPAを意識した設計判断が日常的に求められます。
論理合成とタイミング収束
EDAツールでRTLをスタンダードセルの回路に変換し、静的タイミング解析(STA)でセットアップ/ホールド違反を潰します。先端ノードでは配線遅延が支配的になるため、レイアウト担当との往復が増えます。
IPの選定と統合
CPUコア・インターフェース・メモリコントローラなどを外部IPで調達するか自社で作るかを判断し、SoCに統合します。IPベンダーやファウンドリの設計キット(PDK)の制約を読み解く力が要ります。
低消費電力設計
クロックゲーティングや電源ドメイン分割で待機電力と動作電力を削ります。モバイル・データセンター向けとも、電力は性能と同じ重さの評価軸です。
担当する工程・装置
必要になる知識・用語
主な企業
関連する技術比較
よくある質問
デジタル回路設計に製造プロセスの知識は要りますか?
要ります。先端ノードではトランジスタ構造や配線層の制約がタイミングと消費電力に直結するため、設計とプロセスを同時に最適化するDTCOの考え方が前提になっています。
ソフトウェアエンジニアから転向できますか?
HDLはプログラミング言語と書き方が似ていますが、すべての記述が並列に動くハードウェアを表す点が根本的に違います。論理回路とタイミングの基礎を学び直せば、特に検証側から入る道は現実的です。
日本ではどんな企業で働けますか?
ソシオネクスト・ルネサス・ソニーなどのデバイスメーカーのほか、海外ファブレスの日本拠点、車載・家電メーカーの半導体設計部門、デザインハウスが主な就職先です。