SoCアーキテクト
この職種は何をするのか
SoCアーキテクトは、CPU・GPU・NPU・メモリコントローラ・高速インターフェースといった機能ブロックをどう組み合わせて1つのチップにするかを決める職種です。製品の要求から性能・消費電力・面積(PPA)の目標を立て、どのIPを買いどれを自社で作るか、どの製造プロセスを使うか、チップレットに分けるかを判断します。RTL設計の上流にあたり、決めた構成が製品の競争力とコストを大きく左右します。
仕事内容
要求仕様からアーキテクチャへの落とし込み
製品企画の要求(処理性能・電力・価格)を、コア数・キャッシュ容量・メモリ帯域といったチップの構成に翻訳します。性能モデルで複数案を比較し、根拠のある案を選びます。
IPの選定と自社開発の判断
CPUコアをArmから買うかRISC-Vで自社開発するか、インターフェースIPをどこから調達するかを決めます。ライセンス費用と差別化のバランスを見る判断です。
チップレット分割とパッケージの選択
大きなダイを複数のチップレットに分け、UCIeなどでつなぐか、HBMをどう載せるかを決めます。先端パッケージのコストと歩留まりまで考慮に入れます。
製造プロセスの選定
どのファウンドリのどのノードを使うかを、性能・コスト・供給余力から選びます。DTCOの段階でファウンドリと設計ルールを詰めることもあります。
担当する工程・装置
必要になる知識・用語
主な企業
関連する技術比較
よくある質問
SoCアーキテクトになるにはどんな経験が必要ですか?
RTL設計や検証、ソフトウェア(OS・ドライバ)のいずれかで10年前後の経験を積んだ人が就くことが多い職種です。ハードとソフトの両方の制約を知っていることが判断の質を決めます。
日本にSoCアーキテクトの仕事はありますか?
ソシオネクストのようなカスタムSoC企業、車載・カメラ向けSoCを持つ企業、海外ファブレスの日本拠点などにあります。数は多くありませんが、AI向けチップ開発の増加で需要は伸びています。
デジタル回路設計エンジニアとの違いは?
デジタル回路設計エンジニアは決まった仕様をRTLで実装し、アーキテクトはその仕様そのものを決めます。アーキテクトの成果物はコードではなく、構成図と性能見積もりと仕様書です。