装置・材料メーカー

真空技術エンジニア

最終更新:2026-09-28

この職種は何をするのか

真空技術エンジニアは、半導体製造装置の心臓部である真空系を設計・評価する職種です。エッチング・成膜・イオン注入・露光など前工程の多くの装置は真空中で処理を行い、到達圧力・排気速度・リークの少なさがプロセスの品質とスループットを決めます。ドライポンプ・ターボ分子ポンプ・クライオポンプ、ゲートバルブ、真空計といった部品を組み合わせ、装置ごとに最適な真空系を作ります。

仕事内容

排気系の設計

必要な到達圧力と排気速度からポンプの種類と台数、配管の太さと長さを決めます。配管のコンダクタンスを見落とすと、ポンプの能力を活かしきれません。

リークと放出ガスの対策

ヘリウムリークディテクタでリーク箇所を特定し、シールや溶接部を改善します。チャンバー内面からの放出ガスも到達圧力を左右するため、材料と表面処理を選びます。

ポンプの選定と寿命管理

プロセスガスや反応生成物がポンプに与えるダメージを評価し、ポンプの種類や保護対策を決めます。ポンプ停止は装置停止に直結するため、寿命予測も重要です。

ロードロックと搬送系の設計

大気と真空の間でウェハを出し入れするロードロックの排気・ベント時間は、スループットを左右します。パーティクルを巻き上げない排気の仕方も設計します。

担当する工程・装置

真空ポンプ半導体製造装置 / 装置部品・サブシステムクライオポンプ半導体製造装置 / 装置部品・サブシステム / 真空排気システムリークディテクタ半導体製造装置 / 装置部品・サブシステム / 真空排気システム真空計・圧力コントローラ半導体製造装置 / 装置部品・サブシステム / 真空排気システム高真空用部品(バルブ・フランジ)半導体製造装置 / 装置部品・サブシステム / 真空排気システムOリング・シール半導体製造装置 / 装置部品・サブシステム / 流体・薬液システム

必要になる知識・用語

ドライ真空ポンプDry Vacuum Pumpターボ分子ポンプ(TMP)Turbo Molecular Pump (TMP)クライオポンプCryopump真空計Vacuum Gaugeゲートバルブ/スリットバルブGate Valve / Slit Valveロードロック室Load Lock ChamberOリング・シール材O-Ring / Vacuum Seal

主な企業

ULVAC(アルバック)JP荏原製作所JPEdwards Vacuum(Atlas Copco傘下)GBPfeiffer VacuumDEライボルト(Leybold)DEVAT GroupCHアルバック・クライオJP樫山工業JP

関連する技術比較

ドライ真空ポンプとターボ分子ポンプの違い

よくある質問

真空技術はどこで学べますか?

大学では物理・機械・材料の研究室で真空装置を扱った経験が役立ちます。日本真空学会の講座や、真空機器メーカーの技術講習も実務的な学習の場になります。

どんな会社で働けますか?

製造装置メーカーの設計部門、真空ポンプやバルブ・真空計のコンポーネントメーカー、デバイスメーカーの装置保全部門が主な就職先です。

半導体以外でも使える技術ですか?

使えます。真空技術はフラットパネル、太陽電池、光学薄膜、分析装置、宇宙関連など幅広い産業の基盤技術で、転用しやすい専門性です。

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