LSTC(最先端半導体技術センター:Leading-edge Semiconductor Technology Center)とは、日本で次世代の半導体の研究開発を進めるために、2022年12月に設立された技術研究組合です。経済産業省の半導体政策のもとで、物質・材料研究機構(NIMS)、理化学研究所、産業技術総合研究所(AIST)などの研究機関や大学、そして2nm世代のロジック半導体の量産をめざすRapidusが参加しています。
Rapidusが2nm世代の量産技術の確立を担うのに対し、LSTCはその先の世代の研究開発と、人材の育成を担う役割を持ちます。研究の対象には、2nmより先のトランジスタや配線の技術、先進パッケージング、AIなどの用途に向けた半導体の設計などが含まれます。米国のNSTC(国立半導体技術センター)やベルギーのimecなど、海外の研究機関との連携も重視されています。
背景には、経済安全保障の観点から、最先端の半導体を国内で開発・製造できる体制を取り戻そうとする政策があります。日本は1980年代に半導体の世界シェアで首位でしたが、その後最先端のロジック半導体の製造からは離れていました。LSTCとRapidusは、研究開発から量産までを一体で進める国家的な取り組みの中核として位置づけられています。