WSTS(World Semiconductor Trade Statistics:世界半導体市場統計)とは、世界の主要な半導体メーカーが参加し、半導体の出荷額などのデータを集計して公表している非営利の統計組織です。1986年に発足し、世界の半導体市場の規模や伸びを示す数字として、ニュースや企業の資料で最もよく引用される統計の1つです。
参加企業は、自社の製品の出荷額や出荷数量を製品の分類ごとに報告し、WSTSはそれを集計して地域別・製品別の市場の数字を作ります。製品はメモリ、ロジック、マイクロプロセッサ、アナログ、ディスクリート、オプト(光半導体)、センサーなどに分けられます。月ごとの出荷の統計に加え、年に2回(春と秋)、今後の市場の予測を発表しており、半導体の景気の動き(シリコンサイクル)を読む材料として使われます。
数字は参加企業の報告に基づくため、報告していない企業の売上は推計で補われます。WSTSの数字は「半導体デバイスの市場」であり、製造装置や材料の市場は含みません。装置の市場はSEMIやSEAJ(日本半導体製造装置協会)の統計が使われるため、目的に合わせて使い分ける必要があります。日本では、電子情報技術産業協会(JEITA)がWSTSの日本の窓口になっています。