ロジック半導体(ロジックIC)とは、デジタルの信号を使って計算・判断・制御などの論理(ロジック)的な処理を行う半導体の総称です。コンピューターの頭脳にあたるCPU、画像やAIの計算を担うGPU、スマートフォンの機能を1チップにまとめたSoC、特定の用途向けに作るASIC、回路を後から書き換えられるFPGA、機器の制御に使うマイコン(MCU)などがあります。データを記憶するメモリ、電圧や電流を扱うアナログやパワー半導体と並ぶ、半導体の大きな分類の1つです。
ロジック半導体は、膨大な数のトランジスタを組み合わせた論理回路でできており、トランジスタを小さくして数を増やすほど性能と電力効率が上がります。そのため、最先端の微細化のプロセス(3nm・2nmなど)が最初に使われる分野で、TSMCやサムスン電子、インテルなどが製造技術を競っています。設計は、自社では工場を持たないファブレス企業(NVIDIA、AMD、Qualcomm、Appleなど)が担い、製造をファウンドリに委託する分業が広く行われています。
ロジック半導体は、金額で見て半導体市場の大きな部分を占め、AIの普及によってデータセンター向けのGPUやAI専用チップの需要が急拡大しています。メモリが規格の決まった汎用品として需給で価格が大きく動くのに対し、ロジックは製品ごとに設計が異なり付加価値で差がつきやすい点が特徴です。最先端の製品では、大きなチップを複数のチップレットに分け、HBMなどと一緒に先端パッケージで統合する設計が広がっています。メモリとの違いは「ロジックとメモリの違い」でも詳しく比較しています。