最終更新 2026-10-19

PFAS規制とは(有機フッ素化合物)

PFAS Regulation

PFAS規制とは、分解されにくく「永遠の化学物質」と呼ばれる有機フッ素化合物(PFAS)の製造や使用を制限する動きです。欧州では1万種類を超えるPFASを一括で規制する案が議論されています。半導体の製造では、レジストの材料、薬液の配管のフッ素樹脂、Oリングなどに広く使われており、代替材料の開発が課題です。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

PFAS規制とは、炭素とフッ素の強い結合を持つ有機フッ素化合物の総称であるPFAS(ピーファス:Per- and Polyfluoroalkyl Substances)の製造や使用を、環境と健康への影響を理由に制限する動きのことです。PFASは分解されにくく、環境や人の体に長く残ることから「永遠の化学物質」とも呼ばれます。代表的なPFOSやPFOAは、すでにストックホルム条約などで製造や使用が原則禁止されています。

欧州では、2023年に欧州化学品庁(ECHA)が、1万種類を超えるPFASを一括して規制する案を公表し、議論が続いています。米国でも環境保護庁(EPA)による報告義務や水質の基準づくりが進み、大手の化学メーカー3Mは2025年末までにPFASの製造から撤退すると発表しました。規制の対象と範囲は国や地域によって異なり、今後も変わる可能性があります。

半導体の製造は、PFASに大きく依存しています。化学増幅型レジストの光酸発生剤や表面の撥水材、薬液を運ぶ配管やタンクのフッ素樹脂(PTFE・PFA)、真空装置のフッ素ゴムのOリング、潤滑剤、一部のエッチングガスなどです。高い純度と耐薬品性を両立できる代替材料は限られるため、業界団体は必須用途の適用除外や移行の猶予を求めるとともに、材料メーカーはPFASを使わないレジストや部材の開発を進めています。

図解

PFASを中心に、フォトレジスト・フッ素樹脂配管・シール材・潤滑剤・プロセスガス・熱媒体の用途を並べた図
どの物質がPFASに含まれるかは、規制ごとの定義で異なる。

よくある質問(FAQ)

PFAS規制で半導体の製造は止まりますか?
すぐに止まることはないと見られています。規制案では、代替が難しい必須の用途に適用除外や移行の猶予を設けることが議論されており、業界団体もそれを求めています。ただし、規制の行方によっては材料や部材の切り替えが必要になるため、メーカーはPFASを使わない材料の開発を進めています。
半導体の製造でPFASはどこに使われていますか?
主な用途は、化学増幅型レジストの光酸発生剤や撥水性の添加剤、超純水や薬液を運ぶ配管・タンク・継手のフッ素樹脂(PTFE・PFA)、真空装置やウェット装置のフッ素ゴムのシール材、ポンプの潤滑剤などです。高い純度と耐薬品性が必要な場所に使われています。

設備の製造メーカー

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比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. 環境省「有機フッ素化合物(PFAS)について」(2026/10/19 確認)
  2. imec「Removing PFAS from semiconductor manufacturing, from resists to rinses」(2026/10/19 確認)