最終更新 2026-10-19

PFCガスとは(温室効果ガス排出)

PFC Gas Emissions

PFCガスとは、四フッ化炭素(CF4)などのパーフルオロカーボン類で、半導体業界では三フッ化窒素や六フッ化硫黄なども含めて呼ぶことがあります。ドライエッチングとCVDのチャンバーのクリーニングで使われ、温室効果が二酸化炭素の数千〜2万倍以上と大きいため、除害装置や代わりのガスで排出を減らしています。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

PFCガスとは、四フッ化炭素(CF4)や六フッ化エタン(C2F6)などの、炭素とフッ素だけでできたパーフルオロカーボン類を指す言葉で、半導体業界では、同じように強い温室効果を持つ三フッ化窒素(NF3)や六フッ化硫黄(SF6)なども含めて、フッ素系の温室効果ガスをまとめて呼ぶことがあります。これらは、ドライエッチングと、CVD装置のチャンバーのクリーニングで大量に使われます。

PFCガスは、二酸化炭素に比べて同じ量あたりの温室効果(地球温暖化係数)が数千倍から2万倍以上と非常に大きく、大気中で分解されにくいため、CF4では数万年も残るとされます。プラズマの中ですべてが分解されるわけではないため、使った一部はそのまま排気されます。半導体の工場の温室効果ガスの排出のうち、自社で直接出す分(スコープ1)の大きな部分を占めます。

排出を減らす方法は大きく3つあります。1つ目は、排気を燃焼やプラズマ、触媒で分解する除害装置を使うこと。2つ目は、チャンバーのクリーニングを、装置の外でNF3を効率よく分解してからフッ素だけを送り込むリモートプラズマ方式に変えるなど、使い方を効率化すること。3つ目は、温室効果の小さい代わりのガスに切り替えることです。世界の半導体業界は1990年代から自主的な削減目標を掲げて取り組んでおり、近年は各社の脱炭素の目標の中でも重視されています。

図解

除害装置での分解、使い方の効率化、代替ガスへの切り替え、回収・再利用のPFCガスの排出削減の方法
温暖化係数はガスの種類と評価の基準によって異なる。

よくある質問(FAQ)

PFCガスは半導体のどこで使われていますか?
主に2つの場面で使われます。1つはドライエッチングで、酸化膜や窒化膜などを削るためのガスとして使います。もう1つはCVD装置のチャンバーのクリーニングで、成膜で壁に付いた膜を取り除くためにNF3などを使います。どちらもプラズマの中でフッ素を取り出して反応させます。
PFCガスとPFASは同じものですか?
どちらもフッ素を含む化合物ですが、別のものとして扱われることが多い言葉です。PFCガスは主に温室効果ガスとしての排出が問題になり、PFASは分解されにくく環境や人体に残る化学物質として規制が議論されています。ただし、PFASの定義によっては一部のフッ素系ガスが含まれる場合もあります。

設備の製造メーカー

関連する装置カテゴリ

同じトピックの用語

ファブインフラ設備(排ガス・超純水・薬液供給)・サプライチェーン・業界構造 のトピックで関連する用語です。

同じトピックの企業

Entegris米国TSMC(台湾積体電路製造)台湾MKS Instruments米国Samsung Electronics(サムスン電子)韓国Ultra Clean Holdings(UCT)米国Intel米国

比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. 環境省「2.E.1 半導体製造(Semiconductor)(HFCs, PFCs, SF6, NF3)」(2026/10/19 確認)