最終更新 2026-10-10

キュアとは(硬化)

Curing

キュア(硬化)とは、液体やペースト状の樹脂に熱や紫外線を加えて分子をつなげ、固める処理です。封止の後には175℃前後で数時間加熱するポストモールドキュアを行い、アンダーフィルやダイアタッチ材も決められた条件で硬化させます。ポリイミドでは低温硬化型が使われ、硬化の縮みは反りの管理ともかかわります。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

キュア(硬化)とは、液体やペースト状の樹脂に熱や紫外線を加え、分子どうしをつなげて(架橋させて)固める処理です。半導体では、パッケージの封止材、アンダーフィル、ダイを接着するペーストやフィルム、保護膜のポリイミドなど、多くの樹脂材料で行われます。

代表的なのは、封止の後に行うポストモールドキュア(PMC)です。トランスファーモールドでは、金型の中で樹脂を数分で固めてから取り出しますが、この時点では硬化が十分ではないため、さらに175℃前後で数時間加熱して硬化を完了させます。硬化が不十分だと、樹脂の強度や耐湿性が足りず、信頼性試験で不良が出やすくなります。アンダーフィルやダイアタッチの材料も、決められた温度と時間で硬化させます。

ポリイミドの保護膜や再配線層の絶縁膜では、塗った後に加熱して溶剤を飛ばし、分子の環を閉じる反応(イミド化)を進めます。従来は350℃前後の高温が必要でしたが、ファンアウトパッケージなど熱に弱い材料と組み合わせるため、200〜250℃程度で硬化できる低温硬化型が使われています。硬化のときの体積の縮みは反りの原因になるため、硬化の条件は反りの管理とも深くかかわります。前工程でも、多孔質のlow-k膜に紫外線を当てて膜を強くする紫外線キュアが使われています。

図解

封止材・アンダーフィル・ポリイミド・low-k膜のキュアの条件
条件は材料や製品によって異なる代表的な目安。

よくある質問(FAQ)

ポストモールドキュアはなぜ必要なのですか?
トランスファーモールドでは、生産性のために金型の中で数分だけ樹脂を固めて取り出すため、その時点では硬化が完全ではないからです。追加で175℃前後で数時間加熱して硬化を完了させることで、樹脂の強度・耐熱性・耐湿性を設計どおりに引き出します。
硬化が足りないとどうなりますか?
樹脂の強度が足りず、水分を吸いやすくなるため、温度サイクル試験や高温高湿の試験で、はがれやクラックなどの不良が出やすくなります。硬化の度合いは、示差走査熱量計(DSC)で残っている反応の熱を測るなどの方法で確かめます。

設備の製造メーカー

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出典・参考資料

  1. スリーボンド「エポキシ樹脂について」(2026/10/10 確認)