最終更新 2026-10-10

ポッティングとは(樹脂封止)

Potting

ポッティングとは、ケースや枠の中に液状の樹脂を流し込んで固め、中の部品やチップを覆って保護する封止の方法です。金型を使わないため形の違う製品にも対応しやすく、パワーモジュールではシリコーンゲルで湿気を防ぎ、高電圧での放電も防ぎます。気泡や硬化時の縮み、熱膨張の違いに注意が必要です。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

ポッティングとは、ケースや枠の中に液状の樹脂を流し込み、そのまま固めて、中の電子部品やチップを覆って保護する封止の方法です。金型で圧力をかけて成形するトランスファーモールドと違い、樹脂を注いで自然に広げるだけなので、形や大きさの違う製品にも柔軟に対応できます。

使う樹脂は、硬いエポキシ、柔らかいシリコーン、その中間のウレタンなどで、目的に合わせて選びます。代表的な用途はパワーモジュールで、ケースの中のチップやワイヤを、柔らかいシリコーンゲルで覆って、湿気やほこりから守ると同時に、高い電圧での放電(絶縁破壊)を防ぎます。センサーや車載の電子ユニット、LEDの照明などでも使われます。

基板の上のチップだけに樹脂を盛って固める方法は、グローブトップ(COBの封止)とも呼ばれます。ポッティングでは、樹脂を流し込むときに入った気泡(ボイド)が絶縁や放熱の弱点になるため、真空の中で注型したり、樹脂の粘度を調整したりします。硬化のときの縮みや、温度変化による樹脂とケースの膨張の違いが、ワイヤの切断や部品のはがれの原因になることもあるため、樹脂の硬さと熱膨張の選び方が重要です。

図解

ポッティングに使うエポキシ・シリコーン・ウレタン樹脂の特徴
チップの上だけに樹脂を盛る方法はグローブトップとも呼ばれる。

よくある質問(FAQ)

ポッティングとトランスファーモールドの違いは何ですか?
トランスファーモールドは、金型の中に加熱した樹脂を圧力で押し込んで成形する方法で、同じ形の製品を大量に作るのに向いています。ポッティングは、ケースや枠に液状の樹脂を注いで固める方法で、金型が要らず、形や大きさの違う製品や少量の生産にも対応しやすいのが特徴です。
パワーモジュールでシリコーンゲルが使われるのはなぜですか?
柔らかいため、温度が変化しても中のワイヤやはんだに大きな力がかからず、断線やはがれを防げるからです。また、湿気やほこりを防ぎ、高い電圧がかかる部分の間で放電が起こるのを防ぐ絶縁の役割も果たします。

設備の製造メーカー

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出典・参考資料

  1. スリーボンド「エポキシ樹脂について」(2026/10/10 確認)