最終更新 2026-10-10

FR-4とは(ガラスエポキシ基板)

FR-4

FR-4とは、ガラス繊維の布にエポキシ樹脂をしみ込ませた難燃性の積層板の規格名で、プリント基板の標準材料です。Tgは約130〜140℃、比誘電率は約4.2〜4.8が目安で、鉛フリーのリフロー向けに高Tg品も使われます。パッケージ基板にはBT樹脂やABF、高速信号には低損失材料が使われ、FR-4とは使い分けられます。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

FR-4とは、ガラス繊維の布にエポキシ樹脂をしみ込ませて固めた、燃えにくい(難燃性の)積層板の規格名で、プリント基板の最も一般的な材料です。「FR」はFlame Retardant(難燃性)の略で、米国の電機工業会(NEMA)の等級に由来します。日本ではガラスエポキシ、略してガラエポとも呼ばれます。

標準的なFR-4の性質の目安は、ガラス転移温度(Tg)が約130〜140℃、比誘電率が約4.2〜4.8、熱膨張係数が面方向で約14〜17ppm/Kです。鉛フリーはんだのリフローは温度が高いため、Tgを170℃前後に上げた高Tg品や、ハロゲンを使わずに難燃性を出したハロゲンフリー品が広く使われています。

半導体との関係では、FR-4はチップを載せたパッケージを実装するマザーボード側の材料です。チップのすぐ下のパッケージ基板には、より寸法が安定するBT樹脂やABFフィルムが使われます。また、5G通信やサーバーの高速信号では、FR-4は信号の損失(誘電正接 約0.02)が大きいため、低誘電率・低損失の専用材料に置き換えられます。

図解

FR-4(ガラスエポキシ)のTg・比誘電率・誘電正接・熱膨張係数の目安
値は代表的な標準品の目安で、メーカーや品番で異なる。

よくある質問(FAQ)

FR-4のFRとは何の略ですか?
Flame Retardant(難燃性)の略です。米国の電機工業会(NEMA)が定めた積層板の等級の1つで、FR-4はガラス布とエポキシ樹脂を組み合わせた難燃性のグレードを指します。紙とフェノール樹脂のFR-1・FR-2など、他の等級もあります。
高周波の基板にFR-4が使われないのはなぜですか?
FR-4は誘電正接が約0.02と大きく、周波数が高くなるほど信号が弱まる(損失が増える)ためです。5Gやミリ波、高速なサーバーの配線では、誘電率と誘電正接の小さいフッ素樹脂系や変性ポリフェニレンエーテル系などの材料が使われます。

設備の製造メーカー

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比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. 三菱ガス化学「多層プリント配線板用高性能FR-4材料」(2026/10/10 確認)
  2. 住友ベークライト「エポキシ樹脂両面プリント配線板用銅張積層板スミライト ELC」(2026/10/10 確認)