用語パッケージング装置材料最終更新 2026-10-10出典 1件Excel・PDF版

CCL(銅張積層板)とは

Copper Clad Laminate

CCL(銅張積層板)とは、ガラス繊維の布に樹脂をしみ込ませた絶縁性の板に銅箔を貼り合わせた材料で、プリント基板やパッケージ基板を作る出発材料です。一般的なFR-4のほか、パッケージ基板のコアにはBT樹脂などが使われます。AIサーバーや高速通信向けに、誘電正接の小さい樹脂と平滑な銅箔を使った低損失品の需要が伸びています。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

CCL(Copper Clad Laminate:銅張積層板)とは、ガラス繊維の布に樹脂をしみ込ませた絶縁性の板の片面または両面に、銅箔を貼り合わせた板状の材料です。プリント基板や半導体のパッケージ基板を作るときの出発材料で、表面の銅箔をエッチングして配線のパターンにし、穴を開けて層の間をつなぐことで基板になります。読み方は「どうばりせきそうばん」です。

CCLの性能は、主に樹脂の種類で決まります。最も一般的なのは、ガラス布とエポキシ樹脂を組み合わせたFR-4と呼ばれる材料で、多くの電子機器のプリント基板に使われます。半導体のパッケージ基板の芯(コア)には、耐熱性が高く熱膨張の小さいBT樹脂などの材料が使われ、その上にABFなどの絶縁フィルムを積み重ねて微細な配線を形成します。CCLの重要な特性には、熱で軟らかくなる温度(ガラス転移温度:Tg)、熱膨張係数、電気信号の伝わり方に関わる比誘電率(Dk)と誘電正接(Df)などがあります。

近年は、AIサーバーや高速の通信機器に向けた、電気信号の損失が小さいCCLの需要が増えています。周波数の高い信号ほど基板の樹脂で失われる分(誘電損失)と、銅箔の表面を流れる電流の損失(表皮効果による導体損失)が大きくなるため、誘電正接の小さい特殊な樹脂と、表面を平滑にした銅箔を組み合わせた低損失の材料が開発されています。日本企業はCCLやその原料となる樹脂・銅箔で高い競争力を持っています。

図解

CCL(銅張積層板)の層構成(銅箔・樹脂含浸ガラス布・銅箔)
これを何枚も重ねて、多層のプリント基板を作る。

よくある質問(FAQ)

CCLとプリント基板の違いは何ですか?
CCLは絶縁板の表面に銅箔を貼っただけの材料で、まだ配線のパターンはありません。プリント基板は、CCLの銅箔をエッチングして配線にし、穴を開けて層の間をつなぎ、多層に重ねるなどして作った完成品の基板です。
高速通信向けのCCLには何が求められますか?
電気信号の損失が小さいことが求められます。信号が樹脂の中で失われる誘電損失を減らすために誘電正接(Df)の小さい樹脂を使い、銅箔の表面を流れる電流の損失を減らすために表面を平滑にした銅箔を組み合わせます。

設備の製造メーカー

関連する装置カテゴリ

同じトピックの用語

パッケージング のトピックで関連する用語です。

同じトピックの企業

DISCO日本Kulicke & Soffa米国ASMPT香港新川日本Besiオランダカイジョー日本

比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. レゾナック「高周波・高速伝送対応 銅張積層板 (CCL) / プリプレグ」(2026/10/10 確認)