ピンエレクトロニクスとは、自動テスト装置(ATE)の中で、測定するチップのピン(端子)1本ごとに用意された、信号を出す・受けて判定する・電流を流すといった機能をまとめた回路のことです。テストヘッドの中のボードに実装され、数百から数千ピン分が並んでいます。ATEがチップを正しく評価できるかどうかは、このピンエレクトロニクスの精度と速さで決まります。
1ピン分のピンエレクトロニクスは、主に4つの機能を持ちます。決められた電圧の高低(0と1)をチップに与えるドライバ、チップから出てきた電圧が基準より高いか低いかを判定するコンパレータ、チップの出力に一定の電流の負荷をかけるアクティブロード、そして電圧をかけて電流を測ったり電流を流して電圧を測ったりするPMU(Parametric Measurement Unit)です。コンパレータで判定するタイミングを決める信号がストローブです。
デジタルのテストでは、テストベクタに従ってドライバが信号を送り、コンパレータが期待値と比べて合否を決めます。DCパラメトリックテストでは、PMUでリーク電流や出力電圧を測ります。チップの高速化に合わせて、ピンエレクトロニクスには、より速い信号と細かいタイミングの精度、低い電圧の正確な扱いが求められ、専用のICとして作られています。