最終更新 2026-10-19

RFテストとは(高周波テスト・Sパラメータ)

RF Test (S-parameters)

RFテスト(高周波テスト)とは、スマートフォンやレーダーなどで使う高い周波数の信号を扱う半導体の性能を測る試験です。入力に跳ね返る信号と出力に通り抜ける信号を測るSパラメータが基本で、増幅の大きさ、雑音指数、ひずみなども測ります。高い周波数ではわずかな配線の影響も効くため、校正が欠かせません。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

RFテスト(高周波テスト)とは、スマートフォンや無線LAN、レーダーなどで使われる、数百MHzから数十GHzの高い周波数の信号を扱う半導体(RFデバイス)の特性を測る試験です。デジタルのチップのように0と1が正しいかを調べるのではなく、信号をどれだけ増幅できるか、どれだけ雑音を加えるか、信号の形をどれだけゆがめるかといったアナログの性能を測ります。

基本となる測定がSパラメータ(散乱パラメータ)です。デバイスの入力に高周波の信号を入れ、入力側に跳ね返ってくる信号(反射:S11)と、出力側に通り抜けてくる信号(伝送:S21)の大きさと位相を、周波数ごとに測ります。測定にはベクトルネットワークアナライザ(VNA)を使います。このほか、増幅器の出力の大きさと効率、雑音指数(NF)、ひずみ、変調した信号の品質(EVM)なども測ります。

量産のテストでは、こうした測定機能をATEに組み込んだRFテスタを使い、ハンドラでパッケージ品を次々に測ります。高い周波数では、テストソケットやDUTボードのわずかな配線の長さや寄生成分でも結果が変わるため、測定の基準面まで誤差を取り除く校正(キャリブレーション)が欠かせません。5Gのミリ波のように周波数が上がるほど、アンテナを含めて空間に電波を飛ばして測るOTA(Over the Air)試験も使われます。

図解

Sパラメータ、出力電力と効率、雑音指数、ひずみとEVMのRFテストの測定項目
測定項目はデバイスの種類(増幅器・スイッチ・フィルタなど)で変わる。

よくある質問(FAQ)

Sパラメータとは何ですか?
デバイスに高周波の信号を入れたとき、入力側に跳ね返る信号(S11)や出力側に通り抜ける信号(S21)が、入れた信号に比べてどれだけの大きさと位相かを表す値です。周波数ごとに測り、増幅器の利得やフィルタの通過特性、整合の良さなどを評価します。
RFテストで校正が重要なのはなぜですか?
周波数が高くなると、ケーブルやテストソケット、DUTボードの配線のわずかな長さや寄生成分でも、信号の大きさや位相が変わってしまうからです。既知の特性を持つ標準器を測って誤差を求め、測定の基準面をデバイスの端子の位置までそろえてから測ります。

設備の製造メーカー

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出典・参考資料

  1. 電子情報通信学会「周波数領域の信号計測技術 ネットワークアナライザ編(通信ソサイエティマガジン 2010巻14号)」(2026/10/19 確認)