パラメトリックテスト(DCテスト)とは

Parametric Test / DC Test

最終更新:2026-09-21半導体テスト装置ウェハプローバー

パラメトリックテスト(DCテスト)とは?

パラメトリックテスト(DCテスト)とは、半導体チップの電圧や電流を直接測定し、仕様の範囲に収まっているかを数値で判定する試験です。ATEのPMUを使い、ピンの接触を確かめるオープン/ショート試験、入力リーク電流、出力電圧、電源電流などを測ります。前工程の終わりにTEGを測るWATもプロセスのパラメトリック試験の一種です。

定義・解説

パラメトリックテストとは、半導体チップの電圧や電流といった電気的なパラメータを直接測定し、仕様の範囲内に収まっているかを確認する試験です。直流(DC)の値を測ることが多いためDCテストとも呼ばれます。論理が正しく動くかを0と1の一致で判定する機能試験とは異なり、アナログ値を測って数値で判定するのが特徴で、ATE(自動テスト装置)では各ピンに接続されたPMU(パラメトリック測定ユニット)が電圧を印加して電流を測る、あるいは電流を流して電圧を測ります。

製品のテストで行われる代表的なパラメトリック試験は次のとおりです。(1)コンタクト試験(オープン/ショート試験):各ピンの保護ダイオードに電流を流し、プローブやソケットとの接触不良とピン間の短絡を調べます。多くの場合、テストフローの最初に行います。(2)入力リーク電流:入力ピンに電圧を与えたときに流れる漏れ電流。(3)出力電圧:出力ピンが規定の電流を流したときのHレベル・Lレベルの電圧。(4)電源電流:待機時や動作時にチップが消費する電流で、IDDQ試験もこの一種です。

これとは別に、前工程の終わりにウェハ上のTEG(テスト用素子群)を測るプロセスのパラメトリック試験もあります。WAT(Wafer Acceptance Test)やPCM(Process Control Monitor)と呼ばれ、トランジスタのしきい値電圧や駆動電流、配線やビアの抵抗、シート抵抗などを測って、ウェハが製造工程の規格を満たしているかを判定します。製品の良否ではなく、工程が正常だったかを確認する目的で行われる点が異なります。

パラメトリック試験の結果は、不良の選別だけでなく品質管理にも使われます。リーク電流がわずかに大きいチップは、今は合格でも将来故障しやすい潜在不良を抱えている可能性があるため、統計的に外れたチップを除外するPAT(Part Average Testing)が車載向けなどで採用されています。またWATのデータは製品テストの結果と突き合わせることで、歩留まり低下の原因となった工程の特定に役立ちます。

よくある質問(FAQ)

パラメトリックテストと機能試験の違いは何ですか?
機能試験はテストパターンを与えて出力が期待値の0と1に一致するかで論理の正しさを判定します。パラメトリックテストは電圧や電流といったアナログの値を測定し、仕様の上限・下限の範囲に収まるかを数値で判定します。両者を組み合わせてチップの良否を決めます。
WATとパラメトリックテストの関係は?
WAT(Wafer Acceptance Test)は、前工程の終わりにウェハ上のTEG(テスト用素子群)のしきい値電圧や配線抵抗などを測るプロセスのパラメトリック試験です。製品チップそのものではなく、製造工程が正常だったかを確認する目的で行われます。

設備の製造メーカー

アドバンテスト日本

半導体テスト装置(ATE)市場で世界シェア50%超のリーダー。SoC、メモリ、パワー半導体の包括的テストソリュ…

Teradyne(テラダイン)米国

ATE(自動テスト装置)の世界大手。SoC・メモリ・車載・産業向けに幅広いテストプラットフォームを展開し、アド…

Keysight Technologies米国

HP/Agilent の計測部門を源流とする米国の電子計測大手。半導体パラメトリックテスタ、デバイスアナライザ…

東京精密(Accretech)日本

日本の精密計測・半導体製造装置メーカー。ウェーハプロービングシステムおよびダイシング装置で高い技術力を誇る。

関連カテゴリ

関連用語

同じトピックの用語

テスト装置 のトピックで関連する用語です。

同じトピックの企業

Cohu米国FormFactor米国Technoprobeイタリア日本マイクロニクス日本ISC(アイエスシー)韓国LEENO Industrial(リノ工業)韓国

比較・違いを学ぶ

ウェハテストと最終テストの違い(半導体テスト工程比較)
ウェハテスト(Wafer Test / CP:Circuit Probe)はウェハ状態のままプローバーで各ダイの電気特性を測定し、不良ダイを封止前に弾く工程です
ATPGとBISTの違い(テストパターンをどこで作るか)
どちらもDFT(テスト容易化設計)の枠組みに属する技術ですが、テストの実行主体が外にあるか内にあるかという点で対照的です。実際のSoCでは両者を組み合わせ、メモ
HTOLとバーンインの違い
どちらも高温で電圧をかけて動作させる試験のため混同されがちですが、位置づけはまったく違います。片方は製品の選別工程であり、もう片方は設計・プロセスの信頼性を認定
← 用語集に戻る用語集をExcel・PDFで使う →