設計・デバイス開発
RF回路設計エンジニア
最終更新:2026-09-28
この職種は何をするのか
RF回路設計エンジニアは、無線通信の送受信を担う高周波回路を設計する職種です。パワーアンプ(PA)、低雑音アンプ(LNA)、ミキサ、発振器、フィルタといったブロックを、数GHz〜数十GHzの周波数で動くように設計します。高周波では配線やパッケージの寄生成分が回路の一部として効くため、回路・レイアウト・実装を一体で考える必要があります。
仕事内容
回路設計とインピーダンス整合
利得・雑音指数・線形性・効率の目標から回路構成を決め、各段の間のインピーダンス整合回路を設計します。スミスチャートとSパラメータが日常の道具です。
電磁界シミュレーション
インダクタや伝送線路、パッケージのボンディングワイヤまで電磁界解析でモデル化し、回路シミュレーションに取り込みます。
デバイス技術の選択
PAにはGaAsやGaN、スイッチにはSOI、トランシーバにはCMOSやSiGe BiCMOSと、ブロックごとに最適なデバイス技術を選びます。
実機評価
ネットワークアナライザやスペクトラムアナライザで試作チップを測定し、シミュレーションとの差を詰めます。規格(3GPPなど)への適合確認も含みます。
担当する工程・装置
必要になる知識・用語
RF半導体(高周波半導体)RF SemiconductorHEMT(高電子移動度トランジスタ)High Electron Mobility Transistor (HEMT)GaN(窒化ガリウム)Gallium Nitride (GaN)化合物半導体Compound SemiconductorBiCMOSBiCMOSSOI(シリコン・オン・インシュレータ)Silicon On Insulatorインピーダンス整合器(マッチングボックス)Impedance Matching NetworkAD/DA変換器(ADC・DAC)ADC / DAC寄生抽出(PEX)Parasitic Extraction
主な企業
関連する技術比較
よくある質問
アナログ回路設計とRF回路設計の違いは?
基本の回路理論は共通ですが、RFでは信号の波長が回路の寸法に近づくため、配線を分布定数回路として扱い、電磁界の振る舞いまで考える必要があります。評価に使う測定器と指標も異なります。
RF設計者の需要はありますか?
5G・6G、衛星通信、車載レーダー、Wi-Fiの高周波化で需要は安定して高く、経験者は不足気味です。日本では村田製作所など電子部品メーカーでも活躍の場があります。
大学で何を学んでおくとよいですか?
電磁気学、マイクロ波工学、電子回路が直接の基礎です。研究室でアンテナや高周波回路を扱った経験があると、実務への移行がスムーズです。