SI/PIエンジニア(シグナル・パワーインテグリティ)
この職種は何をするのか
SI/PI(シグナルインテグリティ/パワーインテグリティ)エンジニアは、チップからパッケージ、プリント基板までをひとつながりの電気回路として扱い、信号が歪まず届くこと(SI)と、電源電圧が揺れないこと(PI)を保証する職種です。DDR5やPCIe、HBMのような高速インターフェースでは、配線の長さや形状のわずかな違いがデータ化けの原因になります。チップレットと2.5D/3Dパッケージの普及で、チップ設計とパッケージ設計の境界に立つこの職種の重要性が増しています。
仕事内容
高速信号の伝送解析
パッケージと基板の配線を電磁界解析でモデル化し、反射・損失・クロストークを計算してアイパターンが規格を満たすか確認します。
電源網(PDN)の設計
チップの消費電流の急変に対して電源電圧が落ちすぎないよう、パッケージと基板の電源層、デカップリングコンデンサの配置を設計します。チップ内のIRドロップ解析と連携します。
チップレット・インターポーザ配線の設計
シリコンインターポーザや再配線層(RDL)上の数千本の配線で、チップレット間の信号と電源を設計します。UCIeやHBMの規格が前提になります。
測定による検証
試作したパッケージや基板をTDRやネットワークアナライザで測定し、シミュレーションとの相関を取ります。相関が取れたモデルは次の設計の精度を上げます。
担当する工程・装置
必要になる知識・用語
主な企業
関連する技術比較
よくある質問
SI/PIエンジニアは半導体メーカーにいますか?
ファブレス・IDMのパッケージ設計部門、ファウンドリの先端パッケージ部門、パッケージ基板メーカー、サーバーやスマートフォンのセットメーカーにいます。EDAや測定器のメーカーにも技術サポートの職種があります。
RF設計の知識は役に立ちますか?
大いに役立ちます。伝送線路・Sパラメータ・インピーダンス整合といった基礎はRFと共通で、RF設計からSI/PIへ移る人もいます。
今後の需要はどうですか?
AIアクセラレータのように、大容量のHBMと複数のチップレットを1パッケージに載せる製品が増えるほど需要は伸びます。チップ単体ではなくパッケージ全体で性能が決まる時代の職種です。