最終更新 2026-10-10

機能水とは(水素水・オゾン水)

Functional Water

機能水とは、超純水に水素・オゾン・二酸化炭素などをごく少量溶かして、洗浄などの働きを持たせた水です。水素水はメガソニックと組み合わせてパーティクルを除き、オゾン水は有機物を分解してSPMを置き換え、炭酸水は洗浄中の帯電を防ぎます。濃い薬液と廃液を減らせるのが利点で、使う場所の近くで製造して供給します。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

機能水とは、超純水にごく少量の気体(水素・オゾン・二酸化炭素など)を溶かしたり、微量の薬液を加えたりして、洗浄などの特別な働きを持たせた水です。濃い薬液を大量に使う従来の洗浄(RCA洗浄など)を置き換え、薬液と水の使用量や廃液を減らす目的で、1990年代に日本で研究が進みました。

代表的なものは3つあります。水素水は、超純水に水素を約1ppm程度溶かしたもので、微量のアンモニアを加えてメガソニックと組み合わせると、ウェハ表面を酸化させずにパーティクルを効率よく取り除けます。オゾン水は、超純水にオゾンを数〜数十ppm溶かしたもので、強い酸化力で有機物を分解し、硫酸と過酸化水素の混合液(SPM)の代わりにレジストの残りなどを取り除くのに使われます。炭酸水は、二酸化炭素を溶かして水の電気抵抗を下げたもので、洗浄中の静電気による帯電やデバイスの破壊を防ぎます。

機能水はその場で作って、使う場所(ユースポイント)の近くで供給するのが基本です。溶けた気体は時間がたつと抜けたり分解したりするため、濃度を安定に保つ製造装置と濃度計が欠かせません。日本の水処理メーカーが製造装置を提供しており、枚葉洗浄装置と組み合わせて使われています。

図解

水素水・オゾン水・炭酸水の働きと濃度の目安
濃い薬液と廃液を減らせるのが、機能水の最大の利点。

よくある質問(FAQ)

機能水を使うと何が良いのですか?
濃い薬液を大量に使う洗浄を置き換えられるため、薬液と水の使用量、廃液の処理の負担、作業者の安全面のリスクを減らせます。洗浄の効果を保ちながら、コストと環境への負荷を下げられるのが最大の利点です。
炭酸水はなぜ洗浄に使われるのですか?
超純水は電気をほとんど通さないため、ウェハを回転させながら洗うと摩擦で静電気が起き、デバイスが破壊されることがあります。二酸化炭素を溶かすと水の電気抵抗が下がって電荷が逃げやすくなり、帯電を防げます。リンスの水として広く使われています。

設備の製造メーカー

関連する装置カテゴリ

同じトピックの用語

ウェハ洗浄 のトピックで関連する用語です。

同じトピックの企業

SCREENホールディングス日本東京エレクトロン(TEL)日本Lam Research米国アクリオンシステムズ(Akrion Systems)米国ACM Research米国KCTech(ケーシーテック)韓国

比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. 表面技術協会「機能水利用洗浄技術とモノづくり(表面技術 60巻2号)」(2026/10/10 確認)
  2. 栗田工業「機能性水装置」(2026/10/10 確認)