PSL標準粒子(ポリスチレンラテックス粒子)とは

PSL Standard Particles

最終更新:2026-10-04・ウェハ検査装置・検査装置|用語集のExcel・PDF版をダウンロード

PSL標準粒子(ポリスチレンラテックス粒子)とは?

PSL標準粒子とは、ポリスチレンでできた大きさのそろった真球状の微粒子で、粒子の大きさの基準として使われます。ウェハの表面検査装置は散乱光の強さから異物の大きさを「PSL換算サイズ」で表示し、決まった大きさのPSL粒子をまいた校正用ウェハで感度と大きさの判定を校正します。パーティクルカウンタの校正にも使われます。

定義・解説

PSL標準粒子(Polystyrene Latex Standard Particles)とは、ポリスチレンの樹脂でできた、大きさが非常によくそろった真球状の微粒子のことです。直径が数十nmから数μmまでの多くのサイズが作られ、粒子の大きさの基準(物差し)として使われます。半導体では、ウェハ表面のパーティクル(異物)を数える検査装置の感度と大きさの校正に欠かせない材料です。

ウェハの表面検査装置は、ウェハにレーザー光を当て、異物で散乱した光の強さから異物の有無と大きさを判定します。しかし散乱光の強さは、異物の材質や形によって変わるため、装置は「同じ強さの光を散乱するPSL粒子なら何nmか」という基準で大きさを表示します。これをPSL換算サイズ(LSE:Latex Sphere Equivalent)と呼びます。装置を校正するときは、決まった大きさのPSL粒子を何も付いていないウェハの上にまいた校正用ウェハ(標準ウェハ)を測り、検出の感度や大きさの判定が正しいかを確かめます。

校正用ウェハは、PSL粒子を含む液を霧状にして大きさで選別しながらウェハに吹き付ける、専用の粒子付着装置で作られます。粒子をウェハ上の決まった位置に、決まった数だけ付けることで、装置の場所ごとの感度のばらつきも評価できます。検出すべき異物が微細になるにつれ、より小さく大きさのそろったPSL粒子と、ウェハ表面の粗さ(ヘイズ)の少ない基板が求められています。PSL粒子は、クリーンルームの空気中の微粒子を数えるパーティクルカウンタや、フィルタの性能試験の校正にも使われます。

よくある質問(FAQ)

PSL換算サイズ(LSE)とは何ですか?▾
表面検査装置が検出した異物の大きさを、同じ強さの光を散乱するPSL粒子の直径に換算して表したものです。実際の異物は材質や形がさまざまで、散乱の強さが同じ大きさでも変わるため、装置どうしで比べられるようにPSL粒子を基準にしています。
校正用ウェハはどうやって作りますか?▾
PSL粒子を含む液を霧状にし、大きさで選別しながら、何も付いていないウェハに吹き付ける専用の粒子付着装置で作ります。決まった大きさの粒子を、ウェハ上の決まった位置に決まった数だけ付けることで、装置の感度や場所ごとのばらつきを評価できます。

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