用語ウェット洗浄装置バッチ洗浄装置最終更新 2026-10-07Excel・PDF版

SC2洗浄(HPM洗浄)とは

SC2 Cleaning (HPM)

SC2洗浄(HPM洗浄)とは、塩酸・過酸化水素水・純水の混合液(従来は1:1:6、70〜80℃)でウェハ表面の金属汚染を除去するウェット洗浄です。RCA洗浄の第2液で、金属を酸化して水に溶ける塩化物にして取り除きます。シリコンや酸化膜をほとんど削らないため、SC1洗浄の後に金属を除く工程として使われます。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. 紛らわしい言葉の切り分け
  4. よくある質問
  5. 設備の製造メーカー
  6. 関連用語
  7. 比較・違いを学ぶ

定義・解説

SC2洗浄とは、塩酸(HCl)・過酸化水素水(H₂O₂)・純水の混合液でウェハを洗い、表面の金属汚染を除去するウェット洗浄です。RCA洗浄の第2液(Standard Clean 2)にあたり、薬液の成分からHPM(Hydrochloric acid-hydrogen Peroxide Mixture)洗浄とも呼ばれます。

従来の標準的な条件は、HCl:H₂O₂:H₂O=1:1:6の比率で、液温70〜80℃程度です。過酸化水素が表面の金属を酸化し、塩酸がそれを水に溶ける塩化物に変えて取り除きます。鉄・ニッケル・銅・ナトリウム・アルミニウムなど、前のSC1洗浄や装置・薬液から持ち込まれた金属を減らすのが主な役割です。シリコンや酸化膜はほとんど溶かさないため、ウェハの表面を削らずに洗浄でき、処理後の表面には薄い化学酸化膜が残ります。

金属汚染は、ゲート酸化膜の絶縁破壊や接合のリーク電流、キャリアのライフタイム低下の原因になるため、ゲート酸化の前などの重要な工程では、SC1とSC2を組み合わせたRCA洗浄が長く標準とされてきました。現在は薬液と純水の使用量を減らすために希釈したSC2や、常温の希塩酸、塩酸を加えた希フッ酸、オゾン水などを組み合わせた洗浄も使われます。塩酸の蒸気は装置の金属部品を腐食させるため、排気と装置の材料選びにも注意が必要です。

図解

SC2洗浄(HPM)で金属汚染を除去する流れ(付着・酸化・塩化物化・リンス)
RCA洗浄の第2液。SC1の後に金属だけを取り除く。

紛らわしい言葉の切り分け

SC1とSC2。どちらもRCA洗浄を構成する薬液です。SC1はアンモニア水と過酸化水素水の混合液で、パーティクルと有機物を取り除きます。SC2は塩酸と過酸化水素水の混合液で、金属汚染を取り除きます。SC1のあとにSC2を使う順で組み合わせます。 比較記事 →

よくある質問(FAQ)

SC2洗浄で除去できるのはどのような汚染ですか?
主に鉄・ニッケル・銅・ナトリウム・アルミニウムなどの金属汚染です。過酸化水素で酸化した金属を、塩酸で水に溶ける塩化物に変えて除去します。パーティクルや有機物の除去力は小さいため、それらはSC1洗浄やSPM洗浄で除きます。
RCA洗浄ではなぜSC1の後にSC2を行うのですか?
アルカリ性のSC1洗浄はパーティクル除去に強い一方、液中の金属が表面に付着しやすい性質があります。そこで最後に酸性のSC2洗浄で金属を除去することで、パーティクルと金属の両方が少ない清浄な表面が得られます。

設備の製造メーカー

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