ポッド(SMIFポッド)とは

SMIF Pod

最終更新:2026-10-04・工場内搬送・自動化・ウェハキャリア・FOUP・EFEM|用語集のExcel・PDF版をダウンロード

ポッド(SMIFポッド)とは?

ポッドとは、半導体工場でウェハやフォトマスクを外気から隔てて保管・搬送するための密閉容器です。SMIFポッドは容器と装置の中だけを清浄に保つ考え方に基づき、主に200mm以下のウェハで底面が開く構造を持ちます。300mmウェハでは正面が開くFOUPが標準で、マスク用にはレチクルポッドや二重構造のEUVポッドが使われます。

定義・解説

ポッド(Pod)とは、半導体工場でウェハやフォトマスクを外気から隔てて保管・搬送するための密閉容器のことです。代表的なのがSMIF(Standard Mechanical InterFace)ポッドで、1980年代に米ヒューレット・パッカード社が提唱した、容器の中だけを清浄に保つという考え方に基づいています。工場全体を極めて高い清浄度にする代わりに、ウェハが触れる容器の中と装置の中だけを清浄に保つことで、クリーンルームの建設・運用コストを抑えながら汚染を防げます。

SMIFポッドは主に200mm以下のウェハで使われ、底面が開く構造が特徴です。装置の受け口(SMIFポート)に置くと、ポッドの底板とウェハを入れたカセットが一緒に装置の中へ下りていき、外気に触れずにウェハを受け渡します。300mmウェハでは、正面の扉が開くFOUP(Front Opening Unified Pod)が標準となり、ロードポートと組み合わせて使われます。出荷用の容器はFOSBと呼ばれます。いずれもSEMI規格で寸法や扉の構造が定められ、異なるメーカーの装置と容器を組み合わせられます。

フォトマスク(レチクル)用のポッドも重要です。露光装置へマスクを運ぶレチクルSMIFポッド(RSP)は、マスク表面へのパーティクル付着を防ぎます。EUV露光では、ペリクルを付けないマスクも多く、わずかな粒子が欠陥になるため、内側と外側の二重構造を持つEUVポッドが使われます。ポッドの材料には、汚染物質を出しにくく静電気を逃がす樹脂が選ばれ、内部を窒素で置換して酸化や湿気を防ぐ方式も広がっています。

よくある質問(FAQ)

SMIFポッドとFOUPの違いは何ですか?▾
SMIFポッドは主に200mm以下のウェハ用で、底面が開いてカセットごとウェハを装置へ下ろす構造です。FOUPは300mmウェハ用で、正面の扉が開き、装置のロードポートでウェハを1枚ずつ取り出します。どちらも容器の中を清浄に保ってウェハを汚染から守るという考え方は同じです。
SMIFとは何の略ですか?▾
Standard Mechanical InterFace(標準機械インターフェース)の略です。ウェハを入れた密閉容器と装置の受け渡し部分の形を標準化し、容器と装置の中だけを清浄に保つことで、工場全体を高い清浄度にしなくても汚染を防げるようにする方式です。

設備の製造メーカー

Entegris米国

半導体材料インテグリティ管理の専業企業。ウェハキャリア(FOUP)・CMPスラリー・超純水フィルタ・ガス精製器…

信越ポリマー日本

信越化学グループの樹脂成形メーカー。半導体分野では300mmウェハ用FOUP・FOSB、レチクルポッド、各種搬…

ミライアル(MIRAIAL)日本

半導体ウェハ搬送容器の専業メーカー。300mmウェハ用FOUP・FOSBを精密樹脂成形技術で製造し、ウェハの清…

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