最終更新 2026-10-19

光電融合とは

Photonics-Electronics Convergence

光電融合とは、電気で信号を処理する半導体チップと、光で信号を送る回路をできるだけ近くで一体にし、データの伝送を電気から光に置き換えていく技術の総称です。AIやデータセンターで電気の配線の速さと電力が限界に近づいたことが背景にあり、機器どうしの接続からCPO、チップ間へと光を近づけていきます。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

光電融合とは、電気で信号を処理する半導体チップと、光で信号を送る光回路を、できるだけ近くで一体に組み合わせ、データの伝送を電気から光に置き換えていく技術の総称です。英語ではPhotonics-Electronics Convergenceと呼ばれます。AIの学習やデータセンターで扱うデータが急増し、チップどうしやサーバーどうしを電気の配線でつなぐ方式では、伝送の速さと消費電力が限界に近づいていることが背景にあります。

電気の配線は、距離が長く信号が速くなるほど損失が大きくなり、信号を整えるためのSerDesなどの回路の電力が増えます。光は長い距離でも損失が小さく、波長を変えて1本のファイバーに多くの信号を通せます。光電融合は、まずデータセンターの機器どうしの接続から始まり、光の部品をスイッチやプロセッサと同じパッケージに入れるCPO(コパッケージドオプティクス)、さらにはチップの間やチップの中の配線にまで、光を近づけていくことをめざします。

日本では、NTTが提唱するIOWN構想の中核技術として光電融合が位置づけられ、国の研究開発プロジェクトも進んでいます。実現には、シリコンの上に光の導波路や変調器を作るシリコンフォトニクス、化合物半導体のレーザーをシリコンと組み合わせる技術、光と電気のチップを高い密度でつなぐ先進パッケージング、熱の管理などの技術が必要です。

図解

データセンター間から機器間、パッケージ内のCPO、チップ間・チップ内へと光の伝送が近づく段階
各段階の時期は用途や企業によって異なる。

よくある質問(FAQ)

光電融合とシリコンフォトニクスの違いは何ですか?
シリコンフォトニクスは、シリコンのウェハの上に光の導波路や変調器などの光回路を作る具体的な技術です。光電融合は、それを含めて、光と電気の回路を一体に組み合わせ、伝送を光に置き換えていく取り組み全体を指す、より広い言葉です。
光電融合で何がよくなりますか?
主に、データを送るための消費電力と伝送の遅れが減り、送れるデータの量が増えます。電気の配線では、信号が速くなるほど損失を補う回路の電力が増えますが、光は長距離でも損失が小さいため、AIのデータセンターのように大量のデータをやり取りする場所で効果が大きいとされます。

設備の製造メーカー

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比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. NTT R&D「光電融合デバイス技術」(2026/10/19 確認)
  2. NTT技術ジャーナル「光電融合技術とスーパーコンピュータの未来」(2026/10/19 確認)