最終更新 2026-10-19

PEBとは(露光後ベーク)

Post-Exposure Bake (PEB)

PEB(露光後ベーク)とは、フォトレジストに露光した後、現像の前にウェハを一定の温度で温める工程です。化学増幅型レジストでは、露光でできた酸がこの熱で動いて反応を進め、現像で溶ける部分と溶けない部分の差が生まれます。わずかな温度の違いで線の幅が変わるため、温度の均一さが厳しく管理されます。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

PEB(Post-Exposure Bake:露光後ベーク)とは、フォトレジストに露光した後、現像する前に、ウェハをホットプレートの上で一定の温度に一定の時間だけ温める工程です。化学増幅型レジストでは、露光でできた酸がPEBの熱で動き、樹脂の化学反応(保護基を外す反応)を進めて、初めて現像で溶ける・溶けないの差が生まれます。露光と並んでパターンの寸法を決める重要な工程です。

温度は90〜130℃程度、時間は60〜90秒程度が代表的です。温度が高いほど、あるいは時間が長いほど、酸が遠くまで動いて反応が進みます。反応が進みすぎると、光が当たっていない場所まで酸が広がってパターンの境目がぼやけ、足りないとパターンが十分にできません。わずか0.1℃の温度の違いでも線の幅が変わるため、ホットプレートの面内の温度の均一さは非常に厳しく管理されます。

化学増幅型でない従来のノボラック系のレジストでも、露光後に温めることがあります。この場合の目的は、光の定在波(入射光と反射光が干渉してできる縞)によってレジストの側壁にできる波形の凹凸を、樹脂の成分を少し動かしてならすことです。PEBは塗布・現像を行うコーター・デベロッパの中で、露光装置と連結して行われ、露光からPEBまでの時間も厳しく管理されます。

図解

レジストの塗布、プリベーク、露光、PEB、現像の順に進むリソグラフィの工程の流れ
温度と時間はレジストの材料によって最適な条件が異なる。

よくある質問(FAQ)

PEBとプリベークの違いは何ですか?
プリベーク(ソフトベーク)は、レジストを塗った直後、露光の前に温めて、レジストに含まれる溶剤を飛ばして膜を安定させる工程です。PEBは露光の後、現像の前に温めて、露光でできた酸による化学反応を進める工程です。目的もタイミングも異なります。
PEBの温度がずれると何が起こりますか?
化学増幅型レジストでは、温度によって酸が動く距離と反応の進み方が変わるため、パターンの線の幅が変わります。温度が高すぎると酸が広がりすぎて境目がぼやけ、低すぎると反応が足りなくなります。ウェハの面内で温度がばらつくと、場所によって線の幅がばらつく原因になります。

設備の製造メーカー

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比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. 日本化学会「フォトレジスト(化学と教育 73巻5号)」(2026/10/19 確認)