用語露光装置フォトレジスト最終更新 2026-10-10出典 1件Excel・PDF版

スピンコート(回転塗布)とは

Spin Coating

スピンコート(回転塗布)とは、ウェハの中心に液体の材料を垂らし、高速で回転させて遠心力で全面に広げ、薄く均一な膜を作る方法です。フォトレジストの塗布の標準で、反射防止膜や塗布型の絶縁膜にも使われます。膜厚は回転数と粘度で決まり、回転数の平方根にほぼ反比例します。外周の厚い部分はエッジリンスで除きます。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

スピンコート(Spin Coating:回転塗布)とは、ウェハの中心に液体の材料を垂らし、ウェハを高速で回転させて遠心力で全面に広げ、薄く均一な膜を形成する方法です。半導体では、フォトレジストを塗る工程の標準的な方法で、反射防止膜、塗布型の絶縁膜(SOG)や下層膜(SOC)、ポリイミドなどの塗布にも使われます。真空の装置が要らず、短時間で均一な膜を作れるのが特徴です。

スピンコートは、おおむね4つの段階で進みます。(1)ノズルからウェハの中心に材料を吐出する、(2)回転で液を外周へ広げる、(3)高速の回転で余分な液を振り切り、膜を薄くする、(4)溶剤が蒸発して膜が固まっていく、という流れです。膜の厚さは主に回転数と液の粘度で決まり、回転数が高いほど、粘度が低いほど薄くなります。一般に膜厚は回転数の平方根にほぼ反比例し、回転数を4倍にすると厚さは約半分になります。レジストでは数十nmから数十μmまで、材料と回転数を選んで作り分けます。

スピンコートはコーター/デベロッパの塗布ユニットで行われ、塗布の前にHMDS処理で密着性を高め、塗布の後にベークで溶剤を飛ばします。外周部では液が盛り上がってエッジビードと呼ばれる厚い部分ができるため、端の膜を溶剤で除くエッジリンス(EBR)を行います。膜厚の均一性は、回転の条件に加えて、雰囲気の温度・湿度や排気の流れにも左右されます。材料の多くは振り切られて捨てられるため、吐出量を減らして材料を節約する工夫も進められています。Semiraiのスピンコート膜厚計算ツールで、回転数と膜厚の関係を試算できます。

図解

スピンコートの手順(滴下・低速回転・高速回転・溶剤蒸発・エッジリンス・プリベーク)
コータ/デベロッパの中で、滴下からプリベークまでが1台で連続して行われる。

よくある質問(FAQ)

スピンコートの膜厚は何で決まりますか?
主に回転数と材料の粘度で決まります。回転数が高いほど、粘度が低いほど膜は薄くなり、一般に膜厚は回転数の平方根にほぼ反比例します。このほか、溶剤の蒸発の速さや、雰囲気の温度・湿度、回転の時間も膜厚と均一性に影響します。
エッジビードとは何ですか?
スピンコートでウェハの外周部に液が盛り上がってできる、周りより厚い膜の部分です。そのまま残すと露光の焦点ずれや、搬送時の剥がれによるパーティクルの原因になるため、外周に溶剤を当てて端の膜を除くエッジリンス(EBR)を行います。

設備の製造メーカー

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  1. SCREENセミコンダクターソリューションズ「初心者のための半導体入門:感光材塗布」(2026/10/10 確認)