用語計測装置最終更新 2026-10-10出典 1件Excel・PDF版

XRF(蛍光X線分析)とは

X-ray Fluorescence

XRF(蛍光X線分析)とは、試料にX線を当てたときに出る元素固有のエネルギーの蛍光X線を測り、含まれる元素の種類と量を調べる非破壊の分析方法です。半導体では金属の膜の厚さや組成のインライン測定に使われ、X線を表面すれすれに当てる全反射蛍光X線分析(TXRF)でウェハ表面の微量な金属汚染も測ります。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

XRF(X-ray Fluorescence:蛍光X線分析)とは、試料にX線を当てたときに試料から出てくる、元素ごとに決まったエネルギーのX線(蛍光X線)を測って、含まれる元素の種類と量を調べる分析方法です。X線が原子の内側の電子をはじき出すと、外側の電子がその空いた場所に落ち、エネルギーの差に相当するX線を放ちます。このエネルギーは元素ごとに固有なので、どの元素がどれだけあるかがわかります。試料を壊さずに短時間で測れるのが大きな利点です。

半導体の製造では、XRFは主に金属の膜の厚さや組成の測定に使われます。めっきやスパッタで付けた銅・タングステン・コバルトなどの膜、はんだのバンプ、合金の膜について、蛍光X線の強さから厚さや成分の割合を求め、ウェハ上の多数の点を自動で測るインラインの計測装置として使われます。蛍光X線のエネルギーを検出器で直接測るエネルギー分散型(ED-XRF)と、結晶で波長を分けて測る波長分散型(WD-XRF)があり、後者は分解能と精度に優れます。

ウェハの表面のごく微量の金属汚染を測るには、全反射蛍光X線分析(TXRF)が使われます。X線をウェハの表面すれすれの角度で当てて全反射させると、X線が内部に入らず表面の原子だけを効率よく励起するため、1cm²あたり10⁹〜10¹⁰個程度の原子の金属汚染を検出できます。さらに、ウェハ表面の汚染をフッ酸の蒸気で溶かして1点に集めてから測る方法(VPD-TXRF)で、より高い感度を得ます。洗浄や装置の汚染の管理に欠かせない手法です。

図解

XRF(蛍光X線分析)とTXRF(全反射蛍光X線分析)の比較
どちらも非破壊で、製品ウェハのまま測れる。

よくある質問(FAQ)

XRFで何がわかりますか?
試料に含まれる元素の種類と量がわかります。半導体では、銅やタングステンなどの金属の膜の厚さ、合金やはんだの成分の割合、ウェハ表面の金属汚染の量などを、試料を壊さずに測るのに使われます。
TXRFとは何ですか?
全反射蛍光X線分析のことで、X線をウェハの表面すれすれの角度で当てて全反射させ、表面の原子だけを効率よく励起して測る方法です。基板からの余計な信号が少ないため、1cm²あたり10⁹〜10¹⁰個程度のごく微量の金属汚染を検出できます。

設備の製造メーカー

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比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. 東レリサーチセンター「蛍光X線分析法(X-Ray Fluorescence Spectrometry:XRF)」(2026/10/10 確認)