スカム(レジスト残渣)とは

Scum

最終更新:2026-09-26・露光装置|用語集のExcel・PDF版をダウンロード

スカム(レジスト残渣)とは?

スカムとは、レジストを現像したあと、本来は基板が露出しているはずの部分に薄く残ってしまうレジストの残渣のことです。露光量や現像の不足、化学増幅型レジストの酸が塩基性物質で中和されるポイズニングなどで生じ、エッチングの削れ残りやリフトオフ不良の原因になります。酸素プラズマで薄く除くデスカムで取り除きます。

定義・解説

スカム(Scum)とは、レジストを現像したあとに、本来レジストが除かれて基板が露出しているはずの部分に薄く残ってしまうレジストの残渣のことです。英語で「浮きかす・汚れの膜」を意味します。パターンの底に残ったスカムは、次のエッチングでマスクのように働いて膜の削れ残りを生み、イオン注入では不純物の入り方を妨げ、リフトオフでは金属が基板に付かずに剥がれる原因になります。

スカムの原因はいくつかあります。露光量が足りない、焦点がずれているといった露光条件の問題、現像の時間や現像液の濃度・温度の不足、露光後ベーク(PEB)の条件の不適切さなどです。化学増幅型レジストでは、基板表面や空気中のアミンなどの塩基性物質が、露光で発生した酸を中和してしまい、レジストの底が溶けずに残るフッティングやスカムが生じます(レジストポイズニング)。窒化膜の上や、密着性を高めるHMDS処理の副生成物(アンモニア)が影響する場合もあります。

スカムの対策としては、露光・現像条件の最適化に加え、現像後に酸素プラズマで表面をごく薄く削って残渣を取り除くデスカム(Descum)が広く行われます。デスカムはレジストを全部除くアッシングを短時間・弱い条件で行うもので、パターンの寸法を大きく変えずに底の残渣だけを除きます。塩基性物質の影響を避けるため、基板との間に反射防止膜(BARC)などの下地膜を入れる方法もあります。

よくある質問(FAQ)

スカムとはどういう意味ですか?▾
英語で液面に浮くかすや汚れの膜を意味する言葉で、半導体では現像後に基板上へ薄く残ったレジストの残渣を指します。パターンの底に残ると、エッチングや成膜、リフトオフなど次の工程の妨げになります。
デスカムとは何ですか?▾
現像後に残ったスカムを取り除く処理で、酸素プラズマなどで表面をごく薄く削ります。レジストを全部除くアッシングを短時間・弱い条件で行うもので、パターンの寸法を大きく変えずに底の残渣だけを除けます。

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