カンチレバーとは

Cantilever

最終更新:2026-10-03・計測装置・ウェハプローバー|用語集のExcel・PDF版をダウンロード

カンチレバーとは?

カンチレバーとは、一端だけを固定した片持ち梁のことで、先端にかかる力に比例してたわむ性質を利用します。半導体では原子間力顕微鏡(AFM)の探針として表面の凹凸をナノメートル以下で測り、ウェハテストのプローブカードでは斜めに張り出した針としてパッドに接触します。MEMSのセンサーやスイッチの構造にも使われます。

定義・解説

カンチレバー(Cantilever)とは、一端だけを固定し、もう一端を自由にした梁(はり)のことで、日本語では「片持ち梁」と呼びます。先端に力がかかると梁がたわみ、そのたわみ量が力に比例するため、小さな力や変位を測るばね、あるいは針を押し当てる弾性体として使われます。半導体では、原子間力顕微鏡(AFM)の探針、ウェハテストのプローブカードの針、MEMSのセンサーやスイッチの構造として登場します。

AFMのカンチレバーは、長さ100μm前後のシリコンや窒化シリコンの薄い梁の先端に、先端の半径が数nmの鋭い探針を付けたものです。探針が試料の表面をなぞると、表面の原子との間の力でカンチレバーがたわみ、その背面に当てたレーザー光の反射角度の変化(光てこ)で、ナノメートル以下のたわみを検出します。カンチレバーのばね定数や共振周波数は、接触して測るか、振動させて軽く叩くように測るかといった測定モードに合わせて選びます。半導体では、表面の粗さ(ラフネス)や段差、CMP後の平坦性の測定に使われます。

プローブカードでは、カンチレバー型は最も古くから使われてきた方式です。タングステンなどの細い針を斜めに張り出させ、その先端をウェハ上のパッドに押し当ててチップとテスターを電気的につなぎます。針がたわむことで、押し当てる力を一定に保ち、パッドの表面の酸化膜を擦って確実に接触します。構造が単純で安価な一方、針の数や配置の自由度に限りがあるため、多ピン・狭ピッチのチップや多数のチップを同時に測る用途では、垂直型やMEMS型のプローブカードが使われます。

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よくある質問(FAQ)

AFMのカンチレバーはどうやって表面を測りますか?▾
先端の鋭い探針で試料の表面をなぞり、表面との間に働く力でカンチレバーがたわむ量を測ります。たわみは、カンチレバーの背面に当てたレーザー光の反射の向きの変化として検出され、ナノメートル以下の凹凸を測ることができます。
カンチレバー型プローブカードの特徴は何ですか?▾
細い金属の針を斜めに張り出させてパッドに当てる方式で、構造が単純で安価なのが特徴です。一方で、針の数や配置の自由度に限りがあり、ピン数の多いチップや多数のチップを同時に測る用途には、垂直型やMEMS型のプローブカードが使われます。

設備の製造メーカー

ブルカー(Bruker)ドイツ

科学計測機器・半導体計測装置の世界的メーカー。AFM(原子間力顕微鏡)・X線計測・電子顕微鏡を半導体製造の計測…

パークシステムズ(Park Systems)韓国

原子間力顕微鏡(AFM)の専業メーカー。半導体ウェハ表面の粗さ・段差をナノメートル精度で測定する計測装置を開発…

日本電子材料(JEM)日本

プローブカードの専業メーカー。カンチレバー型から垂直型、MEMS型まで各種プローブカードを供給し、ロジック・メ…

日本マイクロニクス日本

半導体テスト用プローブカードの国内大手メーカー。ウェハ検査用プローブカード・LCD/FPD検査装置を中心に、電…

FormFactor米国

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