建屋(半導体工場の建屋)とは

Fab Building

最終更新:2026-10-03・工場インフラ|用語集のExcel・PDF版をダウンロード

建屋(半導体工場の建屋)とは?

建屋(たてや)とは、機械や設備を収めるための建物のことで、工場やプラントの分野で使われる言葉です。半導体工場の製造建屋は、クリーンルームの階とその下の補機を置くサブファブ、空気の通り道になるプレナムを持つ多層構造で、振動を抑えるために床と建物の剛性を高く設計します。建屋の完成後に装置の搬入と接続が続きます。

定義・解説

建屋(たてや)とは、機械や設備を収めるための建物のことで、工場やプラントの分野で使われる言葉です。一般の「建物」とほぼ同じ意味ですが、中に据え付ける設備を主役とし、それを覆う器としての建物を指すときに建屋と呼びます。半導体工場(ファブ)では、クリーンルームを持つ製造棟のほか、ガスや薬液の供給棟、排水処理棟、事務棟などが並び、それぞれを製造建屋・ユーティリティ建屋のように呼び分けます。

半導体の製造建屋は、一般の工場とは大きく異なる構造を持ちます。典型的には多層構造で、中央の階がウェハを加工するクリーンルーム、その下の階(サブファブ)に真空ポンプ・除害装置・電源・薬液供給などの補機を置き、配管や配線を床から装置へ立ち上げます。クリーンルームの床は空気を下へ流すための穴あき床(グレーチング)で、天井にはファンフィルタユニット(FFU)を並べ、その上や床下の空間(プレナム)を空気の通り道にします。露光装置などの精密装置のために、床は振動を抑える厚いコンクリートのワッフルスラブで作られ、建屋全体の剛性も高く設計されます。

建屋の建設は、工場を立ち上げるまでの工程の最初の大きな山です。大規模な先端工場では、着工から建屋の完成までに1〜2年ほどかかり、その後に製造装置の搬入とユーティリティへの接続(フックアップ)、工程の立ち上げが続きます。建屋の段階で、将来の装置の増設や、より大型の装置への入れ替えに備えた床の強度・天井の高さ・ユーティリティの容量の余裕を持たせておくことが、工場の寿命と投資効率を左右します。

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この用語を扱う職種

ファブ運営・インフラクリーンルーム設計・施工エンジニアファブ運営・インフラ設備投資・キャパシティ計画

よくある質問(FAQ)

建屋の読み方と意味は何ですか?▾
「たてや」と読みます。機械や設備を収めるための建物のことで、工場・発電所・プラントなど、中の設備が主役となる施設で使われる言葉です。一般の建物とほぼ同じ意味ですが、設備を覆う器としての建物を指すときに建屋と呼びます。
半導体工場の建屋はなぜ特殊なのですか?▾
微小なごみや振動がそのまま製品の不良につながるためです。クリーンルームの上下に空気の通り道と補機の階を持つ多層構造、振動を抑える厚いコンクリートの床、大量のガス・薬液・超純水・電力を送る設備スペースが必要で、一般の工場より大規模で精密な建物になります。

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