UPH(Units Per Hour)とは、装置が1時間に処理できる製品の個数を表す指標です。前工程の装置がウェハの枚数(WPH)で能力を表すのに対し、ダイボンダー・ワイヤボンダー・モールド装置・テストハンドラーなど、個片化したチップやパッケージを1個ずつ扱う後工程の装置では、このUPHで能力を表します。装置の選定や必要台数の計算、1個あたりの加工・テストコストの見積もりの基礎となる数値です。
テスト工程のUPHは、テストの時間とハンドラーの入れ替え時間(インデックスタイム)、同時に測れる個数で決まり、おおむね「UPH=3,600秒÷(テスト時間+インデックスタイム)×同時測定数」で計算できます。たとえばテスト時間2秒・インデックスタイム0.5秒で4個を同時に測れば、1時間あたり約5,760個です。テスト時間が短い製品ほどインデックスタイムの割合が大きくなるため、ハンドラーの高速化が効き、テスト時間が長い製品では同時測定数(マルチサイト)を増やすことが効きます。ワイヤボンダーでは1秒あたりのワイヤ本数、ダイボンダーではピックアップから搭載までの1サイクルの時間がUPHを決めます。
注意したいのは、装置カタログのUPHと実際の生産でのUPHの違いです。カタログ値は理想的な条件での最大値で、実際には品種の切り替え(段取り替え)、材料の補充、ジャムなどによる停止、再テストが加わり、実効UPHは低くなります。生産計画では、設備の稼働率や良品率を掛けた実効値で必要台数を見積もります。