用語CMPスラリーCMP装置最終更新 2026-10-10出典 2件Excel・PDF版

コロイダルシリカとは

Colloidal Silica

コロイダルシリカとは、直径数nm〜100nm程度のシリカ(SiO₂)の微粒子が液体に均一に分散したコロイドです。半導体ではCMPスラリーの砥粒やシリコンウェハの仕上げ研磨剤に使われます。丸く大きさのそろった粒子でスクラッチを付けにくいのが利点で、先端工程向けには金属不純物の少ないアルコキシド法の高純度品が使われます。

目次8項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. 紛らわしい言葉の切り分け
  4. よくある質問
  5. 設備の製造メーカー
  6. 関連用語
  7. 比較・違いを学ぶ
  8. 出典・参考資料

定義・解説

コロイダルシリカ(Colloidal Silica)とは、直径数nmから100nm程度の二酸化ケイ素(シリカ:SiO₂)の微粒子が、水などの液体に沈まずに均一に分散した液体(コロイド)のことです。粒子の表面が電荷を帯びて互いに反発し合うため、長期間凝集せずに分散した状態を保ちます。半導体では、CMP(化学機械研磨)のスラリーの砥粒と、シリコンウェハの仕上げ研磨の研磨剤として欠かせない材料です。

コロイダルシリカの作り方は主に2つあります。1つはケイ酸ナトリウム(水ガラス)からナトリウムをイオン交換で除いて粒子を成長させる方法で、安価ですが金属不純物が残りやすい特徴があります。もう1つはテトラエトキシシランなどのアルコキシシランを加水分解して粒子を作る方法で、金属不純物が極めて少なく、粒子の大きさや形を精密にそろえられるため、半導体の先端工程向けの高純度品に使われます。同じシリカの砥粒でも、高温の炎の中で作るフュームドシリカは、一次粒子が鎖状につながった凝集体なのに対し、コロイダルシリカは丸く独立した粒子が特徴です。

丸く粒の大きさがそろったコロイダルシリカは、研磨面にスクラッチ(傷)を付けにくいことが最大の利点です。シリコンウェハの最終研磨では、アルカリ性のコロイダルシリカで原子レベルに近い平滑な鏡面に仕上げます。デバイス工程のCMPでは、酸化膜や銅・バリアメタル・タングステンの研磨に使われ、粒子の大きさ・濃度・形(真球か異形か)を変えて研磨速度と欠陥のバランスを調整します。粒子の凝集や乾燥した固まりはスクラッチの原因になるため、スラリーの供給系ではフィルタで粗大粒子を除きます。

図解

コロイダルシリカの特徴(丸い形・均一な大きさ・分散性・高純度)と用途
シリカ(SiO₂)の微粒子。ウェハメーカーの鏡面研磨でも使われる。

紛らわしい言葉の切り分け

セリアスラリーとシリカスラリー。違いは砥粒の化学的な性質です。セリアは酸化膜と反応しやすく、低い圧力でも速く削れ、窒化膜との選択比を大きく取れるためSTIのCMPに使われます。シリカは反応が穏やかで汎用性とコストに優れ、層間絶縁膜や金属のCMPなど広く使われます。 比較記事 →

よくある質問(FAQ)

コロイダルシリカとフュームドシリカの違いは何ですか?
コロイダルシリカは液中で粒子を成長させて作り、丸く独立した粒子が分散しています。フュームドシリカは高温の炎の中で作られ、小さな一次粒子が鎖状につながった凝集体です。コロイダルシリカのほうが研磨面に傷を付けにくく、フュームドシリカは研磨速度を出しやすい傾向があります。
コロイダルシリカは半導体の何に使われますか?
主にCMP(化学機械研磨)のスラリーの砥粒と、シリコンウェハを鏡面に仕上げる最終研磨の研磨剤に使われます。酸化膜や銅配線・タングステンのCMPで、粒子の大きさや濃度を変えて研磨速度と傷・欠陥のバランスを調整します。

設備の製造メーカー

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比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. 精密工学会「こぶ型コロイダルシリカスラリーによる酸化膜CMPへの影響」(2026/10/10 確認)
  2. レゾナック「微細化が進む前工程で高速研磨と低スクラッチを両立するナノセリアCMPスラリー」(2026/10/10 確認)